仏壇をお持ちの方は、ご飯をお供えされている方も多いと思いますが、
ご飯のお供えのし方にも色々決まりがあったりします。
今回はお供えするご飯について書いていきますね。
仏壇のご飯のお供えの仕方を解説
仏壇にご飯を供える器の呼び方は、
仏飯器(ぶっぱんき)または仏器(ぶっき)と言います。
まず、この仏器にご飯を盛り付ける方法は基本的に自由ですが、
盛り付け方が決まっている宗派があるのです。
浄土真宗本願寺派(お西さん)は、山のように盛ります。
浄土真宗大谷派(お東さん)は、上を平らにして、円柱状に盛ります。
盛曹(モッソー)という、平らに盛る器具を用いると楽に盛れるので
オススメです。
ご飯を盛ったら、まずご本尊の前に供え、次に両脇に供えます。
(普段3つご飯を供えるのが大変なので、略式でご本尊の前1つだけ
供える方も多くみえます。ただしその場合でも、法事の際はきちんと
3つ供えてあげてください。例外的に両脇の掛け軸が文字だった場合、
そこにはご飯さんを供えないようにおっしゃるご住職さまも居ます。)
そして最後に合掌、礼拝をしてくださいね。
※小さい仏壇の場合は普段、法事共に真ん中1つだけでかまいません。
仏壇のご飯はいつ下げる?
お供えをしたご飯を下げるタイミングですが、長時間お供えしたままにしておくと、ご飯が固くなってお下がりを頂きにくくなってしまいます。
仏壇にお供えしたご飯は湯気がご馳走になりますので、
湯気が無くなった位に硬くならない内に下げてしまってかまいません。
そしてお下がりのご飯を頂いてくださいね。
余談ですが、お位牌の前にもご飯をお供えされる方がみえます。
気持ちがあってされていることなので、悪い事ではないのですが、
ご本尊にお供えしたご飯(お下がり)をご先祖様が頂き、ご先祖様が頂いた
お下がりを私達が頂くので、改めてお位牌の前にご飯をお供えする必要はありません。
今まで「お位牌の前にはご飯が無くて大丈夫なのかな・・・」と
心配されていた方は安心してくださいね。
仏壇のご飯をお供えする回数は?
ご飯をお供えする回数についてですが、普段ご飯を炊いた時、1番にお供えしてあげさえすれば回数は気にする必要はありません。
1日1回ご飯を炊いたら1回だけでOKですし、3回炊いたら3回お供えする形で大丈夫です。炊かなかった日は無理に用意する必要はありません。
注意点としては、法事の際には必ずその前にご飯を炊いて、お供えしてください。月参りの際にもできる限りご飯をお供えしたほうがいいと思います。
ご住職さまによっては「こうしてください」と、はっきり助言して頂ける場合も
ありますので、その際はご住職さまのお話を優先してくださいね。
まとめ
・ご飯の盛り付け方は浄土真宗以外は特に決まりはない。
・普段はご飯を真ん中1つだけでしている人も多い、法事の際は3つ。
・ご飯は湯気が無くなったら下げてOK。湯気が御馳走。
・ご飯を炊いた時に一番最初にお供えすればOK。法事の際は事前に炊いておく。
いかがでしたでしょうか。ご飯のことに限らず、仏事は奥が深いですね。
どういうふうにするのがいいのか、少しずつでも覚えていくことが大切だと思います。