仏壇の本尊は必要?宗派は関係ある?買い替えていいの?

仏壇に祀る本尊、なんとなく祀ってあるものを見てきた方も
多いのではないでしょうか。
今回は、本尊についてのよくある疑問を解説していきます。

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仏壇の本尊は必要なの?

そもそも仏壇に本尊は必要なのかという疑問を抱く方がみえます。

確かに仏壇には位牌をご先祖様の拠り所として、祀ってあれば
本尊は必要無いのではないか、というように思ってしまっても
不思議ではありません。

では、本尊を祀る理由とは何でしょう?

それは、仏壇のルーツをたどると知ることが出来ます。

仏壇のルーツは諸説ありますが、その中の1つでは、西暦685年に天武天皇が

「諸国の家毎に仏舎を作り、乃ち仏像及び経を置きて以て礼拝供養せよ」

と言ったのが始まりとされています。

本来、仏壇は崇拝する仏像を本尊として祀り、礼拝するものとして生まれたのですね。

なので、本尊あっての仏壇だということになります。
新しく仏壇を購入した際に行う、「魂入れ」という儀式も、
本尊に魂を入れるためのものです。

本尊の無い仏壇は、もはや仏壇と呼べないのではないでしょうか。
しかし、中には宗派関係なく、本尊は祀らず先祖の位牌だけを守っていきたいという方もいるかもしれません。

そのような時には仏壇ではなく、厨子の中に位牌を祀ることをお薦めします。

仏壇の本尊は宗派によって違う?

結論から言うと、仏壇の本尊は宗派によって決まっています。

それは教えの違いによって、本尊として祀る対象も違うからです。
代表的な宗派の本尊を紹介します。

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・浄土真宗、浄土宗・・・阿弥陀如来
・曹洞宗、臨済宗・・・釈迦牟尼仏
・真言宗・・・大日如来
・日蓮宗・・・大曼荼羅
・天台宗・・・座弥陀(座った阿弥陀如来)が一般的ですが、
       正式な決まりはありません。

仏壇屋で仏壇を買う時は、宗派に合わせた本尊を教えて頂けると思いますが、
インターネット等で仏壇を買う際は、家の宗派に合わせてご本尊を用意してくださいね。

仏壇の本尊は買い替えていいものなの?

先祖から受け継いだ仏壇や、自分で購入して年月が経ってくると、
掛け軸の本尊、仏像の本尊問わず、劣化してきて買い替えたいという方がみえます。

もしくはお店でものすごく気にいったタイプの本尊を見つけて、
買い替えたいと思う方も居るかもしれません。

しかし、本尊には魂が入っています。
本尊は気軽に買い替えできるものでは無いと思ってください。

本尊を買い替えすることになったとしても、魂抜き、魂入れを
必ずご住職さんにして頂くことが必要です。

また、本尊を買い替えるタイミングですが、
たとえば、本尊の掛け軸が朽ちてしまうほどに劣化してしまった時や、改宗した時、
仏壇のお洗濯、買い替えをした時に、新しい本尊にすることがあります。

本尊の買い替えをしたい時は、一度ご家族、専門の方に相談してくださいね。

まとめ

・仏壇には本尊が必要です。仏壇にとって、一番大切なものになります。
・位牌だけを祀りたい時は、厨子を用意するのがお薦めです。
・本尊は何でもいいわけではなく、宗派に沿ったものを祀るようにしてください。
・本尊の買い替えは、気軽にしていいものではありません。
 周りの方とよく相談をして決定してください。

いかがでしたでしょうか。
どういう形でお祀りしていくにしても、親族でトラブルの無いように、
また、ご自身が後悔しないようにしてくださいね。

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